つぼすみれ (坪菫) 

学名  Viola verecunda
日本名  ツボスミレ
科名(日本名)  スミレ科
  日本語別名  ニョイスミレ、コマノツメ
漢名  菫菜(キンサイ,jĭncài)
科名(漢名)  菫菜(キンサイ,jĭncài)科
  漢語別名  菫菫菜(キンキンサイ,jĭnjĭncài)、如意草(rúyìcăo,にょいそう)
英名  
  2007/03/29 野川公園
2009/04/16 入間市宮寺
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2007/04/15 神代植物公園

2024/04/20  あきる野市留原
2013/05/05 田島が原

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 Kew植物園では、Viola hamiltoniana をこの種の正名とし、V.alata, V.arcuata, V.excisa, V.distans, V.verecunda などをそのシノニムとする。
 『植物智』によれば、Viola arcuata をこの種の正名とし、V.hamiltoniana, V.verecunda, V.alata, V.excisa, V.distans などをそのシノニムとする。
 なお、YList によれば、タイワンツボスミレは Viola arcuata, V.hamiltoniana auct. non D.Don である。
 スミレ属 Viola(菫菜 jĭncài 屬)の植物については、スミレ属を見よ。
 『倭名類聚抄』菫菜に、「和名須美礼」と。  
 和名のつぼ(坪・壺)は、一説に庭、一説に距のこと。牧野の説は、「つぼすみれハ此處ニテハ一種ノ名トシテ用ヰアレド、元來此名ハ元ハ庭ニ生ズルすみれノ總稱ニテ必ズシモ一種ニ限ラレタルモノニ非ラズ。又つぼヲ陶器ノ壺ト解シ、花形ニ基クト云フハ惡シ」(『牧野日本植物図鑑』)。
 ニョイは仏具の如意、葉の形から。
 北海道・本州・四国・九州・朝鮮・臺灣・華東・兩湖・兩廣・西南・陝甘・河北・遼寧・吉林・黑龍江・千島・樺太・ウスリー・アムールに分布。
 中国では、全草を薬用にする。
 『万葉集』に、

   山振
(やまぶき)の咲きたる野辺(ぬべ)のつぼすみれ此の春の雨に盛りなりけり
      
(8/1444,高田女王)
   茅花
(つばな)抜く浅茅(あさぢ)が原のつぼすみれ今盛りなり吾が恋ふらくは
      
(8/1449,大伴田村家大嬢)

とあるのは、今日のツボスミレか、あるいはタチツボスミレか、どちらとも決めがたいという。



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